一般的にふすまに鍵は付いていませんので、ふすまは自由に開閉できるようになっています。
プライバシーのために、またはお子様やのペット安全のためにふすまに鍵を付けたいと考える人もいるでしょう。
簡易的なカギとなりますが、ふすまに鍵を設置することはできます。
ふすまや柱に穴開け等の加工が必要な鍵の場合、自身で所有する住宅であれば加工して自由に取り付けできますが、賃貸物件の場合は原状回復義務により制限されますので注意が必要です。
賃貸物件でふすまに鍵を取り付けたい場合は、穴開け等の加工が必要のないタイプの鍵を選択するか、管理者に確認しましょう。
【ふすまの材質や形状、ふすまの枚数が鍵の設置に適しているか】
ふすまの枠にはプラスチックや木材、アルミなどが使われています。
ふすまの材質によって鍵の種類は変わってきます。
ビス等を打ち込むと飛び出したり、材質がやわらかすぎてうまく固定できないこともあるでしょう。
材質によっては粘着テープがうまくくっつかないようなものもあります。
ふすまの枚数によっても鍵の種類は変わってきます。
どのような鍵が設置できそうか、材質やふすまの形状なども見ておきましょう。
鍵を設置する用途によって、ふすまの内側に鍵を取り付けるのか外側に取り付けるのか選択肢に入る鍵は変わってきます。
部屋にいる時のプライバシーのためなら内鍵の設置で対応できますし、お子様やのペットの安全のために人のいない部屋に出入りできないよう鍵を付けたいと考える場合は外鍵の設置で対応できます。
内側の鍵は、簡易的な鍵でも対応しやすいです。
外側に設置する鍵は、しっかりロックすることが求められますので、内側の鍵と比べて大掛かりな作業が必要になる可能性がある点に注意しましょう。
補助鍵（防犯用補助金具）は、窓用の防犯補助の鍵になります。
通常は窓に設置して防犯性を向上させるために使用するものですが、ふすまも窓と仕組みが似ているため流用できるものもあります。
補助鍵のメリットは、ふすまを加工することなくふすまのレールにはめ込んでつまみを回すだけなので簡単に設置できますが、ふすまのレールのタイプによっては取り付けできないものもあります。
賃貸物件でも取り付けやすいでしょう。 |
サッシロックは、サッシや網戸などを固定するストッパーです。
サッシロックのメリットは、粘着テープで固定するだけのため、穴を開け作業もなく簡単に取り付けられることです。
ただし、粘着テープで固定するタイプのため、平らなところでないと設置が難しいです。装飾が施されたふすまや凹凸のある枠には取り付けられない可能性があります。
テープで固定するため、剥がす際に材質によってはふすまに傷が付く可能性がある点に注意しましょう。 |
掛け金は、引っ掛け金具と受け具がセットになったタイプで、引っ掛け金具を受け具に引っ掛け、受け具をひねることでロックします。
金具をネジなどで固定するのが一般的ため、壁や柱に穴開けが必要なタイプが多いです。
先に紹介した補助鍵やサッシロックと比べると鍵としての機能が高まります。
ネジなどで固定するのは賃貸では難しいため、ここでは粘着テープタイプの取り付け方法をみていきましょう。
穴開けが不要なタイプはここまで説明したように簡単に設置できます。 |
掛け金に南京錠を引っ掛けて使用します。
掛け金よりもより強固にロックできますので、ロック性能を上げたいときに便利です。
通常は掛け金だけ、安全面などの理由で一時的にロック性能を上げたいときは南京錠を加えるといったように必要に応じて使い分けるのも良いでしょう。
基本は穴を開けることになりますが、割と取り付けやすいのもポイントです。 |
鎌鍵は、戸板の先に設置することから戸板鍵とも呼ばれる鍵です。
鎌のように曲がった金具を受け穴に引っ掛けることによってロックします。
セキュリティ性能が高く、ほかに紹介したどの鍵よりも強固にロックできるのが特徴です。
ただし、鎌鍵を取り付けるには、鎌状の金具を取り付けるふすまの枠と、受け具を取り付ける柱などの2ヶ所に穴を開ける必要があります。
大がかりな作業が必要になり、付け替えが難しくなりますので、原状回復が必要な賃貸物件にはあまり向きません。 |
- まとめ -
ふすまに鍵を設置することはできますが鍵を設置する用途によって設置する鍵も異なりますし、ふすまの材質や形状、ふすまの枚数によっても設置できる鍵が異なりますので、取り付けの前にふすまの状態や取り付ける位置の確認などをしておきましょう。
ふすまの材質に合った鍵を選ぶことや道具を使った作業を自身で行うことは可能ですが、手間や時間がかかってしまう場合があります。
そんなときは、プロの専門業者へ依頼することを検討してみてはいかがでしょうか。
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